Amboyna's Color

朱の甍と雲の甍

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職業柄、色彩には敏感な質だと思っていた。

再会の酔いが残る翌日の午後、あらためて日中の集落を廻ってみると

ものの五分でそんな自信が砕け散った。




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抜けるような群青色の空に漂う夏雲と

朽ちた朱が燃え上がる赤瓦の強烈なコントラスト。

その中間に石積の塀と濃い緑、原色の花々がひしめき合っている。

白砂を敷き詰めた眩い道は靴の下で乾いた音を残し、強烈に瞳を焼く。

昨夜はじめて目にした夢幻の島は、

一転して真夏の楽園に塗り替えられていた。




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初めて見るほど影が濃い。

夏の終わりの強烈な陽差しの下で

粘り着くような自分の陰がどこまでも踝に絡みついてくる。




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ふと、眼を上げると

石積みの向こう、葦を編んだ庇の下で

一頭の水牛が静かに餌を食んでいた。
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by amboina | 2010-04-23 05:38 | 八重山