Amboyna's Color

十五夜の呼び声

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南の空に秋の気配が深くなり、満月が空を駈け登る頃。

この島の三つの集落はにわかに活気づき始める。




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この島で年に数え切れないほど祝われる祭事の一つ、

島民、観光客を問わず島中が参加する勇壮な祭り

「十五夜祭」が始まるのだ。




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小雨が降りしきる空の下、祭りの開始を知らせる銅鑼が

島の方々から轟いてくる。




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やがて各集落の集会場から掲げ揚げた旗頭を先頭に、

揃いの法被を着込み隊列を組んだ島人が歩み出ていく。

道行きの銅鑼を盛大に打ち鳴らし、

島の中心に位置する小中学校の校庭へ向かうのだ。




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遠くから次第に近づいてくる三つの銅鑼の音が、

やがて耳を聾する共鳴音となり島の空から天へと昇っていく。

そしてその音を合図に、突然静かに雨がやんだ。




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校庭に三つの旗頭が並び立ち、人々の歓声が沸き上がる。

朗々と謡われる歌、演じられる狂言、披露される演舞の数々に

人々の笑顔と熱気が重なる。




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その笑顔を天から見守るように、

暑く垂れ込めた雲も風も歩みを遅め、

祭りの終わりまで、ついに一粒の雨も落とさなかった。




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私が島で初めて見た祭がこの「十五夜祭」でした。
なんでも「十五夜祭」とは古くから男の子のお祭りだそうで、
夜になり満月が上るとそれぞれの家の庭ではゴザを敷き、
そこへ親族の男子達全員が居並びます。
そのあと家長が厳かに満月に向かって祝詞をあげ、
一年の無事と男子の成長を祈るのです。

地元でも大きな祭りなど見たことがなかった私にとって、
この祭はとても新鮮に映りました。

なにより新鮮だったのは、
島の年寄りは毅然として家長、年長者としての役割を担っており、
家族親族はその先達者を絶対的に敬っているということでした。
とかく老人を邪魔者扱いにしがちな都会とは大違いです。

いや、むしろこれが当然当たり前の社会だと思うのですが、
どうでしょう。

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by amboina | 2010-06-01 10:33 | 八重山