Amboyna's Color

海人の港

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八重山諸島の外れ、西表島を間近に望む鳩間島は

人口60名足らずの漁業の島だ。




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集落を区分する道は縦横どちらも十本に満たない。

その道々に素朴で生活感を漂わせた赤瓦の住居が身を寄せ合っている。

集落の周囲はうっそうとした自然に囲まれ、

どの道も数百メートルも進めば深い森へと行き当たってしまう。




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そして道を海へと下ると、そこには漁師達の生活の場である

瑠璃色の海と小さな港が広がっていた。

漁船やダイビングツアー船が停泊する古びた桟橋の向こうには、

各島を結ぶ高速船が横付けされる浮き桟橋も真新しく光っている。




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港であっても、その透明度は呆れるほど高い。

ヘドロや排水で汚れた内地の港湾とは比べようもない、

今すぐ飛び込んで泳げる海が防波堤に囲まれた湾内を満たしていた。




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人工の桟橋やテトラポッドと、魚が群れ泳ぐ豊穣の海。

対極にあるような二つの景色が渾然一体となって島に溶け込み、

理想郷のような景色を生み出している。




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陸揚げされた漁船の影に腰を下ろし、港を出て行く船を眺めていると

近くの空き地から楽しげな音が届いてきた。

島に移住した友人と、内地の三線弾きたちが集まって、

島人と即席の音楽会を開いているのだ。




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午後も遅く、その長閑な音と歌声を聞きながら

重くなった瞼を閉じようとしたとき、

瑠璃色の水面を叩いて大きな魚が跳ね上がった。




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慌ててカメラを構え起き上がると、

小魚を追う一匹の大魚がまるで宙を泳ぐように

水底の影を伴って明るい緑の中に融けてゆくところだった。




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鳩間島2日目です。

実際に見ないことには、なかなか伝わらないとは思いますが、
普通に船が出入りする商業港の湾内がここまで綺麗だと、
ある意味感動を通り越して笑ってしまいます。
桟橋のふちを歩いていてふと水面に目をやると、一抱えもある巨大タコと目が合うんです。
ちょっと沖に目をやると、これまた大物のイカがのんびりと日向ぼっこしてたりします。

よく「見える魚は釣れない」と言いますが、沖縄に関しては当て嵌まりません。
そんなことを言っていたら沖縄の海人は全員失業してしまいます。
見える魚も見えない魚も、等しく平等に釣れたり釣れなかったりします。

何はともあれ、宿のすぐ目の前が瑠璃色の海なんて最高ですね。

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by amboina | 2010-06-06 13:05 | 八重山