Amboyna's Color

謡いの港

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爬龍船競漕に湧く桟橋の一画。

小さな儀間の港を背に建てられた櫓の上へ、

それぞれの三線を手に島の子供達が駆け上がって行く。




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朝早くから始まった海神祭の余興として、

島の小中学校に通う子供達だけで結成された

民謡グループが演奏するのだという。




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少女達の涼しい声が連なり、

基礎のしっかりした三線の音と重なり合う。

色艶やかな祭衣装を身に纏った彼女達が披露するのは、

まぎれもない琉球民謡の数々である。




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その演奏を聞いて驚いてしまった。

背筋をぴんと伸ばし、視線を凛と前に据え、

堂々と三線を腰に当てた立ち姿は、

観客の年寄り達も唸る見事なものだったのだ。




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謡いは情け唄からポップスへ、そして地元の民謡に移る。

やがて賑やかなカチャーシーへと弾き繫がれていくと、

櫓を取り巻いていた人垣から自然と踊りの輪が広がっていった。




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やがて全ての演奏が終わり、

満場の喝采を残して人々の関心が爬龍船競漕に戻って行く頃、

ステージ下でくつろぐ彼女達の姿を見つけた。




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緊張の解けたその顔からは、

先程までの凛と張りつめた光は消え失せ、

等身大の少女のあどけない笑顔で輝いていた。




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久米島の第三弾です。

爬龍船競漕の合間に披露されていた子供達の演奏が、
あまりに立派だったので紹介してみました。
大人でも二の足を踏みそうな難しい曲を難なく弾きこなして行く彼女達は、
本当に素晴らしかったですね。
聞けば祭やイベントのたびに演奏の依頼がくるほど、
久米島では有名なグループなのだそうです。

内地でいえば古典民謡よりはアイドルに夢中になる年頃でしょう。
それでもしっかり伝統芸能を継承し、島の祭りに花を添えているのは
なにより地域の教えがしっかりしているからなのだと思います。
彼女達の表情からも、「やらされてる」感はまったく感じられません。
見ているこちらも虜にするような、心からの楽しさが良く伝わってきました。
また来年も、彼女達の演奏を聞けたらなと思います。
これで久米島に行く楽しみが一つ増えました。

ただし、大きなレンズを携えてついつい撮りまくってしまい、
かなり不審な目で見られてしまったのが残念でしたが…
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by amboina | 2010-07-20 01:59 | 南方行脚