Amboyna's Color

鏡の中の世界

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鬱蒼と茂った森の木陰の片隅に、

丸く切り取られた街角がぽっかりと浮かんでいる。




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すっきりと晴れ渡った空の真ん中で、

流れる雲と長い一本道が丸い世界の地平へ消えてゆく。




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それはまるで、場違いに掛けられた一枚の絵のようであり、

放り投げたまま落ちてこないパズルのピースのようだ。




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光と影が強烈な輪郭を生む島の午後。

鏡を眺めていると、そんな不思議な錯覚に陥ることがある。

それは僅かな時間、偶然開いた小さな窓から

此処とは違う別の世界を覗き見る感覚に似ていた。




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集落の外れの十字路で二枚のカーブミラーを見上げる。

片側の世界から走ってきた車は、私が立っている世界をひょいと飛び越えて、

もう片側の世界に飛び込み走り去って行った。




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埠頭の外れに停められた作業車の運転席には、

人影も疎らな午後の港の風景が二枚、静かに貼り付いている。




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誰が置いていったのか。

ひびの走ったサイドミラーの中、微妙に歪んだその世界の中心に、

封印されたもうひとつの夏が陽炎のように揺らめいていた。




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カーブミラーが好きです。

よく交差点やT地路の高いところについてるアレです。
正確に言えば、島通いをするようになってから好きになりました。
なぜなら離島ではめったに見ることができないんですね、このカーブミラー。
内地(地元です)ではそこら中にあるので気にもとめませんが(気にとめましょう)
いざ絶対数が少ないとなると妙に気になるものです。

ちなみに私の通う島にはカーブミラーが3つしかありません。
よく探せばもっとあるのかもしれませんが、私の知る限りはそれだけ。
狭い珊瑚の砂を撒いた道に、石垣が連なる迷路のような島に3つだけです。
しかもそのうちの一つは、上でも紹介した石垣の上のサイドミラーだったりして。

数には入れませんでしたが、ある家の入口には化粧用コンパクトが開いて置かれていましたっけ。
忘れ物なのか実用品なのか、未だに前を通るたび首を傾げてしまいます。

そんなこんなで、最近はよその島に行ってもまず
カーブミラーを探すのが習慣になってしまいました。
それどころか近頃は凸面鏡全般が気になりだして困っています。

やれやれ、なにかヘンな病気にかかったようですね。

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by amboina | 2010-08-05 06:09 | 八重山