Amboyna's Color

海からの贈り物

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強い陽射しが落ちる島の外れ。

深紅のブーゲンビリアが咲き誇る一軒の庭の奥に、

その店はそっと控えめに門を開けている。




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石積みには『Island』と彫り込まれた手作りの看板。

軒先には塗り潰したような濃い影が落ち、

真新しい赤瓦の下でシンプルな暖簾が海風に揺れていた。




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店内に足を踏み入れると、淹れたてのコーヒーの香りが鼻孔に満ちてくる。

そして柔らかな灯りを投げかけるシーグラススタンドの向こう側から、

変わらない素敵な笑顔が私を迎えてくれた。




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『Island』。島で唯一のハンドメイドアクセサリーの工房である。

貝殻など自然の素材を生かして見事な作品を生み出すこの工房は、

私が島を訪れるとどうしても足を運びたくなる場所のひとつだった。




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珊瑚が敷き詰められた心地よいレイアウトの店内には、

オーナーが長い時間をかけて集め続けた膨大な貝殻コレクションと、

想像力豊かなクラフトマンシップ溢れる唯一無二のアクセサリー達が、

オレンジ色の柔らかな照明に照らされ所狭しと並んでいる。




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なにより此処で私の目を奪うのは夜光貝を使ったアクセサリー達だった。

巨大な夜光貝から切り出されたパーツは時間をかけて磨き込まれ、

オーナー自らアジア各地で探し求めた細工品と巧みに編み合わされ融合する。

そしてひとつとして同じものはないのだ。




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一点一点こだわり抜いて生み出されたデザインもさることながら、

貝がもつ独特の質感とその艶かしい光沢が私を強烈に引きつけてやまない。

見る角度によって変わる色合いは、さながら真珠のようでもある。




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飽きず新作を眺める私の前に、オーナーはそっとコーヒーを置いた。

そして細かな作業の手を少しだけ休め、にこやかに語りかけてくれる。

その言葉には世界を旅して渡り、この島を自らの場所と定め、

あるがままに生きるための努力を決して惜しまない彼ならではの、

確かな自信がみなぎっていた。




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そして、その笑顔は、

愛して止まない海からの贈り物達に囲まれて過ごす

満ち足りた時間に溢れ眩しく輝いていた。











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今回は、いつも島でお世話になっているお店を紹介したいと思います。
その名も『Island』。上で書いたようにハンドメイドアクセサリーのお店です。
オーナーさんは内地からの移住者で、大の海好き&旅の達人。
さらに島の海辺に関しては知らない事がないくらいの貝博士でもあります。
そしてなにより彼が作り上げる夜光貝のアクセサリーのカッコいいことといったら…

実は私、以前はアクセサリーなどというものを理由もなく毛嫌いしておりました。
男たる者そんなちゃらちゃらしたもんつけられるか、とイキガッテいたわけです。
しかし、この店『Island』のハンドメイドアクセサリーを一目見て
その考えを実にあっさりと男らしくなく見事に捨て去りましたね。
つまりそれほどかっこ良かったわけです。
今では外出時には必ず身に付け、似合ってはいないのですが
とりあえず周囲にトレードマークとして浸透するほど愛用しています。
(オーナーの上野さんゴメンナサイ。いつも本当にお世話になってます)

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もし、この島を訪れる機会があったらぜひ立ち寄ってみてください。
永遠の海好き少年のような優しいオーナーと、
海の気配が詰まった素敵なアクセサリーが皆さんをお待ちしていますよ。

『Island』
沖縄県八重山郡竹富町竹富164-5
TEL.0980-85-2403
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by amboina | 2010-09-21 18:03 | 八重山