Amboyna's Color

武神たちの舞

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荘厳な法螺貝の音が広場に轟き、

色とりどりの衣装を身に纏った男たちが緑の大地を蹴って走り出す。

銅鑼が打ち鳴らされ、連なる影が芝生の表面を流れてゆく。




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やがて一撃の気合いが炸裂する「棒」の演目が会場を圧した。




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鋭い眼差しが相手を見据え、

間合いをはかり対峙する武者たちのシルエットが

幾重にも陽射しの中で揺らめいている。




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やがて乾いた打音が広場に響き渡った。

剣と剣、棒と棒が激しく打ち合わされ、

雄叫びと共に唸りをあげる薙刀が疾風のごとく足下を払う。




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気迫を込めて振るう剣と繰り出す棒。

吹き出す汗が伝う武者化粧の下に、いつもの親しい島人達の面影はない。




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底知れぬ力を秘めたその瞳の奥には、

剣風によって邪気を払い祭りを清める武神の魂が

静かに宿り灯っているように感じた。




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中々更新が進まない「種子取祭」第二弾です。

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今回紹介したのは屋外で演じられる午前中の「庭の芸能」の中でも代表的な、
かなり派手で勇壮な男衆の演武です。
演目自体は「棒」と総称されますが、島では「一番棒」から「五番棒」までの組み手があり、
それぞれに特徴ある対決を順番に奉納してゆきます。

そしてとにかくド迫力の一言。
剣と剣、棒と棒、槍と剣、槍と鎖鎌などの対決バリエーションも楽しいですが、
演じる島人の表情などはまさに鬼気迫るものがあり、思わず引き込まれてしまいます。
さらにこの「棒」、島の子供達にとっては憧れの的であるらしく、
みんな最前列で食い入るように見つめていたのには驚きました。

ただ写真を撮るにはかなり手強い演目です。
見た目が派手で勇ましい分、けっこう飛んだり跳ねたりのアクションが多く、
撮影環境的にかなりの望遠レンズで狙わなければならないこちらとしては、
年に一度というプレッシャーも相まって毎年悪戦苦闘の連続。
狙った被写体を追いかけるだけで四苦八苦しています。
結果イマイチ写真大量生産&後でがっかりというパターンの繰り返し。
いやはやなんとも情けない話です…


年末に向けての追い込みで更新が滞り申し訳ございません。
なんとか今年中にはお祭りシリーズを終わらせたいと思っております。
それまでしばらくお付き合いください。
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by amboina | 2010-11-28 15:03 | 八重山