Amboyna's Color

天と大地に吹く風

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晴れやかで高らかな声が跳ねる。

笑顔を輝かせた女性達が軽やかに緑の広場へと歩み出し、

芝を踏む沢山の足音が楽の音と重なり合った。




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八重山上布で織られた昔ながらの紬が映える。

手に携えた昔の農耕具やクバ笠が踊りに合わせて煌めき、

掛け声や歌とともに踊りの隊列を彩っている。




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踊られる演目はどれも、

この島に伝わる昔ながらの農耕に由来したものだ。

華やかな舞いの中には種子撒きや刈取りなど、

農作業の様子の様子が巧みに描かれ、




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その動作ひとつひとつに、決して豊かでなくとも慎ましく暮らし、

五穀豊穣を願い日々の糧に感謝して生きてきた島の人々の、

ありのままの姿が表されている。




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かつて母が踊り祖母が踊り、

そのまた祖母も同じように踊ってきた「働き者の女」の踊り。

時にユーモラスで、時に勇ましく、

取り巻く人々も互いに歌声を上げ踊りはたゆみなく続いてゆく。




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踏みならす足音は大地を讃え、

振り煽る手は天に微笑む。




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女たちが舞い跳ねる踊りの列は、

遥かな時を超えて八重山の今と昔を紡ぎ合わせてゆく

静かな祈りのように続いていった。




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ついに年をまたいでしまった「種子取祭」第三弾です。

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前回の勇壮な演武とは打って変わって、今回は賑やかな女衆の踊りを紹介します。
この踊りは「庭の芸能」の中盤に島の女性達がそれぞれの集落ごとに総勢16〜20名参加し、
軽快な沖縄音楽とともに舞い踊る「種子取祭」の代名詞とも言える華やかな演目です。
細かくは「マミドー」「ジッチュ」「真栄」「祝い種子取」の四演目に分けられ、
それぞれに特徴のある舞いを披露してゆきます。

さらに上でも少し書きましたが、これらの踊りの中には島の農耕や暮らしが色濃く反映されています。
小道具は鋤や鍬やクバ笠などの農具ですし、着ているものは八重山ならではの上布。
昔の女たちは男たちと一緒に過酷な農作業に励み、朝から晩まで時には男以上に働いたそうです。
きっと、そんな女性達の心意気や気風がこの踊りに込められているのでしょう。

と…知ったかぶりはさておき、
視覚的にもカメラマン的にも16〜20名の女性達が足並み手並みを揃えて
舞い踊る光景というのは単純に心躍る光景に違いありません。
シャッターチャンスは何日も前から練習を見学して確認しているのですが、
浮かれるは舞い上がるわで結局毎年必死。
あげくに「なんかアイドルを追っかけてるカメラ小僧みたいだった」
と親しい島人に後で笑われてしまいました。

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おひさしぶりでございます。
やれやれ、なんと二ヶ月間もほったらかしてしまいましたこのブログ。
年末年始のドタバタは毎年のことですが、今年に限ってここまで余裕がなくなるとは…
なにより素敵なコメントを書いてくださった方々。
ろくな返事もできず、訪問もできず、まったく申し訳ありません。

まだまだ落ち着きませんが、とりあえず復帰したいと思います。
これからもどうぞよろしくお願いします。

Ambyna
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by amboina | 2011-01-25 09:25 | 八重山