Amboyna's Color

強者達の夢の跡

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輝く陽差しを薙ぐように、

冷たい風が吹きすぎていった。




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遠く紺碧の大海を望む城壁を越え、

古木の幹をなめ、背後の深い森の彼方へ

風は絶えることなく吹き寄せ続ける。




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崩れかけた石積みに腰掛けた私の前には、

遠い昔に滅んだ王国の記憶が横たわっている。




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険しい山間の地形に合わせて、

優美な曲線を描く琉球石灰岩の城壁のうねり。

針穴のように穿たれた門と門をつなぐ石畳の郭路。




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かつて此処には強大な王たちが君臨し、

飽くなき栄華と覇権を他国と競っていたという。

見下ろす土地は豊かで、港には貿易船が連なり、

聳え立つ楼閣には多くの麗人が集い賑わっていたことだろう。




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しかし今は冷たい風だけが

静かに虚空の底へと吹き寄せている。




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城跡の隙間を抜ける風音に心を澄ますと、

砕け朽ちかけた石積みの一つ一つが記憶する

遥かな昔の猛者たちの猛々しい雄叫びが、

幻のように浮かび上がってはゆっくりと消えていった。




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今夜の沖縄北部、今帰仁村には冷たい雨が降っています。
待望の雨ですが、こんな深夜に降られても困ります。
なんなら昨夜のような満点の星空の方が諦めもついてありがたいですね。

さて本日は宿泊地である今帰仁周辺を中心に彷徨ってきました。
普段は観光客も入り込まない路地裏や、ナビにも表示されない細道に入り込み、
あげくは地元の子供達と缶蹴りに興じるなど、私なりの沖縄を十二分に満喫し一日でした。
さらに夜には客は私一人という怪しげな食事処で、泥酔したご主人と二人
三線と民謡話に盛り上がるという思わぬひと時にも恵まれ、只今胃も心もかなり満腹状態です。
こういう出逢いがあるから一人旅はやめられません。

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ところで今回の記事では沖縄の各地に点在するグスク(城跡)を紹介してみました。
14世紀ころの沖縄は三山時代と呼ばれ、古琉球を三つに分けて三人の王が北山、中山、南山と
それぞれの独立国を治め栄華を競り文化を花開かせていたそうです。
今回の記事ではそれぞれの代表的な城跡である、中城城跡、座喜味城跡、勝連城跡、
そして私が宿泊している場所にほど近い今帰仁城跡を紹介しました(すべて世界遺産登録)
本土の城とは違う優麗な曲線と中国文化が色濃く反映された様式は、城跡といえど必見です。
上ほどロマンチックではないかもしれませんが、石積に座ってぼぉっとしていると
本当に群雄割拠の三山時代へタイムスリップしてしまいそうになります。
沖縄の歴史に興味のある方には是非、グスク巡りをお勧めいたします。
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by amboina | 2011-02-27 02:18 | 南方行脚