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マヤー小の世界

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動物の中で猫が特別に好きなわけではない。

ただ気が合う生き物だな、と思っている。

相手がどう感じているかは知らないが、ただ何となくそう思う。




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これまでの人生、動物とともに暮らした時間は長い。

愛犬とは15年過ごしたし、亡母が拾ってきた猫とも8年を過ごした。

我が家のベランダには、今でも亡き飼い猫と仲の良かった野良猫達が

近所付き合いでもしているかのように訪れる。




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私は彼らに餌を与えたりはしないし、彼らもねだったりしない。

むやみに触らないし触らせてもくれない。

ただお互い、午後のひとときをのんびり近くで過ごすだけだ。




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島のマヤー小たちともそんな感じで付き合っている。

確かに地元の猫達より人間に寛容で慣れてはいるが、

基本的に距離感は変わらないつもりだ。




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しかし、どうしても彼らに近付きたくなる時もある。

それまで長閑に欠伸をしていた表情が急に引き締まり、

とりたてて何もない方向を鋭く凝視する瞬間だ。

ヒゲをびんと立て、耳だけはこちら向けてじっと動かない。

そんな最優先モードが切り替わったときの彼らの姿を見ると

ついいつもの距離感を破ってしまいたくなる。




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「何を見つめて、何を探っているのだろう」

きっと何かの気配や小さな音に反応しただけだ。

だが、その場に膝をつき、両手をついて

猫と同じ高さでその視線の先を追ってみたい

という誘惑に逆らえない。




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眺めてみたところで、

何も発見できはしないことは分かっている。

一緒の空間を共有していても、

猫と人間は別々の次元に生きているのであって

見ている世界は全く違うのだから。




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by amboina | 2010-05-12 03:24 | 八重山

マヤー小の視線

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この島には猫が多い。

多いなんてものではなく、そこら中にいる。

集落内はもちろん、海辺にも畑にも飲食店の軒先にもいる。

もちろんペットとして人に飼われている幸せな猫もいるが、

全体の90%は野性味あふれる野良猫である。




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八重山諸島では猫をマヤーと呼び、

古典民謡や昔話にもよく登場する馴染み深い動物だ。

小(グワァ)は愛称なので、マヤー小とはさしずめ

「子猫ちゃん」といったところだうか。




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しかし、なぜこれほどまでに増えたのだろう。

もしや神様の使いとして大切に敬われている存在なのか、

島全体が知る人ぞ知る捨て猫の名所なのか、

農作物を荒らすネズミを駆除するためにやむおえずなのか、

ただ単純に猫にとってここが暮らしやすいだけなのか。




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理由は諸説あるようだが

私が首を傾げるほど、島の人は猫についてそれほど深くは考えていないし

猫のほうもあまり人間に興味を持っていないように見える。

つまりは空気ような、あって当たり前の関係なのかもしれない。




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時に抜け目なく、時に呆れるほど無防備な姿で

彼らは今日も悠然と島を闊歩している。
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by amboina | 2010-04-25 13:04 | 八重山