写真を撮るというコト
もともとは「映像を撮る」ことが趣味だった。
趣味というより、趣味のようなものだったのである。
そのビデオカメラも、沖縄へ行くことが決まってから
家電量販店で思いつきで買った。
以来数年はビデオカメラで島の景色を撮ることが楽しく、
より綺麗に撮れる機種をと買い増していくこととなった。
島の民宿で親しくなった常連客の中にプロのカメラマンがいる。
二年前のある日、その彼が一眼レフカメラと写真の撮影を私に薦めてくれた。
彼の撮る「沖縄」は素晴らしく、自分は本当に彼と同じ景色を見ているのか
と疑いたくなるような写真を見事に撮り続けていた。
憧れ半分、根拠のない自信が半分である。
「欲しい」と思ったら、それこそ理性では抑えが効かない。
おまけに中途半端な凝り性と適度なミーハー気質ときている。
数ヶ月後には一通り機材を揃えて島に乗り込んでいた。
思い返すと顔から火を噴きそうだが、
おかげで今もなんとか飽きずに写真を撮り続けている。
まだ何もわからず、撮るという行為を真似ているだけではあるが、
彼のように自分ならではの「沖縄」を探すという作業が
いつか本当の趣味になれば良いと思っている。
by amboina
| 2010-04-24 18:21
| カメラ